こんにちは。
丸加木材製作所です。
今日は、これから新しく建物を建てるために行った「地盤ボーリング調査」のお話です。
「ボーリング調査って何?」と思った方も多いかもしれません。
工事が始まる前に地盤がしっかりしているかどうかを確認するための大事な調査なんです。
それでは、詳しく解説していきますね!
なぜボーリング調査(標準貫入試験)が必要なの?
建物を建てる際、一番大切なのは「地盤」です。
どれだけ立派な建物を作っても、地盤が弱ければ地震や重みに耐えられず、
傾いたり沈んだりしてしまうことがあります。
そのため、地盤が強いか弱いかを事前に調べるために「ボーリング調査」を行います
ボーリング調査(標準貫入試験)の方法
ボーリング調査は、専用の機械を使って地面に深い穴を掘りながら、地盤の状態を調べる方法です。
その中でも「標準貫入試験」という方法を行います。
これは、地盤の硬さや強度を数値で測る試験です。
調査の流れ
1.機械を設置
ドリルのような機械を地面に設置して、穴を掘り始めます。
2.鉄の棒(サンプラー)を地面に打ち込む
直径約5cmほどの鉄の棒(サンプラー)を地面に突き刺し、
重さ63.5±0.5kgのハンマーを使って決まった高さ(76±1cmから)落とします。
3.何回叩けば刺さるのかを測定
この鉄の棒が30cm地面に沈むまで、何回ハンマーを落とせばいいかを数えます。
この数が「地盤の硬さ」を表す数値(N値)になります
調査の期間はどれくらい?
ボーリング調査の期間は、建物の規模や地盤の深さによって異なりますが、
今回のお菓子屋さんの場合は、2日程度で調査を終えることができました。
1カ所の調査にかかる時間は数時間程度です。
地盤の状況を把握するために、複数のポイントで調査を行うこともあります。
調査結果はどうやって測るの?
調査が終わると、地盤の強さを示す「N値」(えぬち)という数値が出ます。
簡単にいうと、
•N値が小さい → 地盤が柔らかい(弱い)
•N値が大きい → 地盤が硬い(強い)
N値が低い場合は、建物の重さを支えられないため、地盤改良や杭打ち工事が必要になることがあります。
逆にN値がしっかりしている場合は、そのまま建物を建てることができます!
調査結果はグラフやデータとしてまとめられ、設計士や建築士が建物の基礎をどう作るかを判断するために使います。
まとめ:地盤調査は建物の安全を守るための第一歩!
今回のお菓子屋さんの建築準備では、地盤の状態をしっかりと確認するために
「標準貫入試験」を行いました。
ボーリング調査は、建物を安全に建てるために欠かせない大切な作業です。
「地盤調査って地味かも?」と思うかもしれませんが、
この作業があるからこそ、お客様が安心して訪れることのできる建物が完成します!
調査結果をもとにタイミングを見て「どんな基礎工事が必要なのか?」についても後日お話ししますので、お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
調査の様子をビデオでご覧ください。